“このごろ「おいしいパン屋」が多くないか?
というようなことを話していました。小さい規模で、どちらかといえば
「昔ながらのパン屋」というよりは、
わりと「いまどきのパン屋」という感じの店。
これまでのパン屋さんが「おいしくなった」、
というよりは、まったく新しくできたパン屋さんかな。
言い方はわるいかもしれないけれど、
「シロウト出身」の店が
おいしいパンをつくってるような気がするんです。むろん、パンを焼いたり、売ったりすることには、
一朝一夕にできない方法やら技術があると思うのです。
でも、それは「先祖代々パン屋でした」という人だとか、
「老舗のパン屋で20年修業をしました」という人だけが、
できるというようなものじゃないでしょう。そうすると、おいしいパンがつくりたいと思って、
”
方法や材料を研究したり、
あちこちのおいしいパンを好きで食べてきたような
「パンが大好き」なシロウトが、
おいしいパン屋になっていくという道筋は、
おおいにあるじゃないでしょうかね。
逆に考えれば、シロウトであるほうが、
高価な材料であるとか、ややこしい手間であるとか、
コスト面で「大胆」な発想もできやすいでしょう。
また、パンの価格設定についても、
「高くなっても、ほしい人は買ってくれる」
という考え方も持ちやすいと思うんですよ。
そして、材料や手間をかけて高価になったパンを、
買ってくれるお客さんが、店を支えてくれる‥‥。
というような「いまどきのパン屋」を活気づける構造が、
確立してきているんじゃないかなぁ。
いわば、「消費者出身のプロフェッショナル」が、
日本のパンをおもしろくしている。
いや、もちろん「シロウト出身のおいしくない店」も、
あちこちにあるんだとは思うんですけれどね。
なんかとにかく、いまの時代ならではを、感じてます。